|
和歌発語
発語の頃が面白かった。
小さな詩人だった。
ながら族のママ、有線が大活躍。
一日中朝から晩まで有線は犬やネコと一緒に子守りまでした。
家という箱は、ジュークボックス。
二匹の犬も、八匹のネコも、音楽を聴きながら育った。
たっぷりと情操教育を施された犬やネコ達は、
とてもおだやかで、自由気ままネコ派の和歌に
とってお友達でもあり、仲間であった。
ハイハイをする頃は、犬やネコと目線が同一。
どちらが動物?まるで区別がつかなかった。
とてもお行儀が良い、
二匹の犬は、待て!お座り!フセ!と
いろんな作法を和歌に教え込んだ。
幼児期以前の良い指導者だった。
流れる曲は、時には英会話になったり、フランス語にもなった。
レッスン・ワンと聞こえる度に、大きく伸びをし、
大きく二言、ワンワン!と叫んだ。
とても無口な子ではあったが、一言の呟きは、キラッと光る星。
ママの発想のヒントとなった。
ある時、ギョッ!としたことがあった。
バス停まで毎日毎日パパのお迎え。
バス停の前でバスが来る方向に抱き上げ、
「ほら・・・もうすぐパパ来るよ。ホラ、ホラ、パパ来るよ~。」
とくりかえす日々。
その日、その時だった。ハッキリとした口調で、
「クルクルパー」と言った。
クルクルパーは向こうから、大またぎでやって来て、なんにも疑うことなく、
「タダイマ、和歌ちゃん!」
大きく抱き上げ、チュッチュクチュのチュ!
和歌は喜びケタケタと、私にはいつもの少し違った調子で、
まるであざわらうかのようにひときわカン高い声で、ケタケタと笑って聞こえた。
発語も、ママの模倣の時期だった。
ポッポ、ニャンニャン、ワンワン。
ネコをワンワン、犬をニャンニャンと教えてみたりした。
飼いネコも、白ネコを黒ちゃんと呼び、
黒ネコを白ちゃんと呼び、犬にネコという名前をつけ、
ネコに犬という名前をつけたりした。
主人は、こんがらかるからよしなさい!
思春期になってハチャメチャな子になる・・・と。
好きなら好きと云えない子。
好きなら嫌いと言い、嫌いなら好きと・・・
反語でしか表現できない子になるかしら?
全てがでたらめなママだった。
HINTS! |
- 乳児期
ゆったりと語りかけ、
チュッチュクチュのチュ!
スキンシップをいっぱいしよう。
|
|