<思春期・反抗期について>

<思春期・反抗期について>

軍太生まれてきた理由(わけ)

天に向かって打ち上げたひとつの命

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子供は宇宙の神様からのプレゼント
あなたにとってはお客様
我子と思わないと楽になる
またいつか宇宙に帰って行きます

親子の出会いは、宇宙の法則からすれば
まばたきの瞬間
点にもならない そんな瞬間に
そんなに多くの事を要求して
何になるのだろうか?

遠い将来
どんな社会状況が待ち受けているか?
パソコン、携帯etc.
こうした事を予測出来たであろうか?

子育てをするにあたって
良い意味での先取り
10年、20年先に展望をおいてみようじゃないか・・・
教育をはじめ全く異なった価値観が
子供達を待ち受けているかも知れない

人の子の成長を
1本の麦穂に例えてみよう

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植物の成長にとって必要なものは
水・光(太陽)・養分
そして伸び易いように下草を刈ること

人の子の成長もまた植物と同様にして
家庭という土壌(水・光・栄養そして愛情)の
条件が整いさえすれば
しっかりと根をはり
養分を吸い上げ
ひとりでにすくすくと育つ

親の仕事とは
待つ・見守る・邪魔をしない
この3点位ではないでしょうか?

植物にとって さんさんと降り注ぐ太陽の光は
動物である人の子に例えるなら
お母さんのあふれんばかりの愛情と
明るさ、そしてしっかりと根をはることが
出来る良い土壌、安定感に他ならない

心と身体を育てる

体をそだてるとは

原点に戻ろう
動物の子育てに見習うことは多い
食べる・寝る・遊ぶは
動物的に、かつ大胆に!

心を育てるとは?

心(感性・知性・やさしさ・思いやりetc)は
植物的に、
繊細にしてかつ緻密に!
息子、自然児軍太を育てたのは、私ではない
の流れと自然動物である

軍太と私(「自然児軍太ゴミ屋になるまで」より引用)

胎児期は
乳児期は
幼児期は
学童期は
中学生時代は
高校生時代は

20才成人して

生命共同体、命そのものだった
医師でもあり、ナースだった
保母でもあり、保父だった
家庭教師でもあり、友だった
教師でもあり、調教師だった
カウンセラーでもあり、ファースト・ガールフレンドだった
20才成人して子育て親業を終了
人生大学修身課程卒業
軍太から人生大学修了証書授与
はじめて母親として認めてくれた

●反抗期・思春期の対応法(その1)

慌てず
まき込まれず
一歩退(さ)がって
男の子は体でなく
対話で抱き締めよう
I love youの声援をでっかく送ろう
― 子供から大人へ

中学3年間の成長は
心身共にめざましいものがある
思春期の揺れと
どう向き合うか?
例えて言うならそれは丁度
嵐の晩、一艘の船に
母と
向い合せで乗り合わせたような日々
同じ揺れるなら
でっかく揺れ動け!
イヤッというほど
葛藤が多ければ多い程
すっと自立する

反抗期 軍太

小学生高学年にさしかかる頃から
事ある毎に、母親に当り散らしはじめ
受験期を境にイラ立ちはピークに達した

椅子を振り上げ「こんなもん食えるか!」

と箸を折り、弁当箱を投げつけるのは
日常茶飯事の行事
ある日、ついに見かねた父親が「出てイケ!」に
「こんな家出て行ってやる!」と暴れるだけ暴れ、
ドアをけっ飛ばして飛び出した

―これがはじめての家出だった―

「出て行ってやる!」
と捨て台詞を吐いて出て行った軍太
日も暮れかかり、あちらこちらの家の灯りがつきはじめ
どこからともなく夕げの支度のいいにおいが漂いはじめ
食いしん坊の軍太、お腹も空ききったであろう

軍太と父親、男と男の意地
「腹がへっても、帰るもんか!」
折も折、

日もとっぷりと暮れた8時も廻った頃
メカが苦手な母親が
軍太のケイタイに
必死になって打った一言メール
「お前のこと好きだよ!」

さぞかし帰りづらかったのだろう
真夜中に大きな体を丸め、縮こめ
うつむき加減に
そっと入ってくる軍太の影

息子の帰りを待ちわびた
母親がやっといえた一言
「軍太よく帰って来てくれたね!
ここがお前の家だよ!」
誰よりも傷つき、悲しかったのは
軍太、本人だったのだろう
これまでかつて見たこともない表情
静かすぎるほど、寂しすぎるほど

これがむしろ本来の息子の姿だったに違いない

―遠い昔―

空腹も忘れ、
日暮れになるまで
夢中になって遊んだ軍太
玄関に立つと同時に
「ただいま、
何かいいにおいがすると思ったら、やっぱり家(ここ)か・・・」
を思い出す

“軍太、お前のこと好きだよ!”
メカが苦手な母親が
必死になって打ったとっさの一言のメールが
次第にエスカレートしていく暴力から
息子を救い
更に母子の絆を強めたことは言うまでもない
一言のメールは思春期を通過
社会人に向けての
虹の掛け橋となった

そこには
思春期の荒れ
暴力という現実と向き合い
平行してたんたんと流れ
いつの日か成長した息子に出会える日を
ひたすら待ち続けた 母親の大きな愛があった

ヒント
胃袋からしっかりと家庭につなぎ止めることも
大切なことではなかろうか?

死と再生

精神科用語に「死と再生」という用語がある
男女にはじまって、夫婦、親子、嫁姑、教師と生徒、子供間、
人間関係の存在する所に、種々、様々な争いや摩擦を生じる
とかく争いや摩擦を避けようとする―が
時には双方の主張を思いっきりぶつけ合い、
いったん壊すだけ壊すと
今再び新しい関係が生まれることを
「死と再生」という

ヒント
ピンチはチャンス!
“そんなにも俺を愛していたんだ!”
親子関係をはじめ
言い合える人間関係こそ
大切ではなかろうか?

壮絶な争いの後、修羅場を
乗り越えてこそ、本当に心安らぐ
場がある

●思春期・反抗期の対応法(その2)

どうですか?順調に反抗してますか?

「テメェークソババー」 と言われたら、貴方ならどうしますか?


― 反抗期・軍太と私 ―

ある日の軍太
(ⅰ) 「テメェー、このクソババー」と
すかさず窓をガラガラと開け、
外に向って大声で叫んだ
「私がクソなら、あんたはウンコだ―」
下品も品のうち、「おクソババー」と言って!
(ⅱ) 「イカつく、ムカつく」
「ハイ、洗面器、
みんなで一緒にゲェーしましょ」
(ⅲ) 「先公のヤロウ・・・」
「おじいちゃんが亡くなった時のあれでしょう?」
「あれはお線香というものよ!」
(ⅳ) 「テメェー等、ブッ殺してヤル!」
聞こえよがしに
「ねぇあなた、もうそろそろヘルメットかぶって寝ましょうか?」
(ⅴ) 「クソッ!ブタッ!死んじまえ!」
「ブタはもうとっくに死んでしまいました」
と、むこう1ヶ月何一つとして応じなかった

ユーモア・ワンポイント話法
ゆとりをもって対処しよう



●「うるせぇー、テメェー、この野郎」

貴方は何型?
(感心型)
あらまあ、そんな事が 言えるようになったのね
(分析型)
どういうつもりで 言ってるんだ!
(許容型)
いいんだよ、いいんだよ お母さんに何を言っても
(禁止型)
うるせぇ、だまれ!
(受容型)
人様にさえ、言わなきゃ
(非難型)
誰のおかげで大きくなった つもりだ!
(自己責任型)
だって生んだのは お母さんだもの
(説得型)
もうそろそろ、 いい加減にしないか
(感動型)
良く言ったね、おめでとう それを卒業と言うんだよ
(脅迫型)
いい加減にしないと こっちにも考えがあるぞ!
(同感型)
そんな言い方、 もうやめようよ
(沈黙型)
(相手にしない)
(提案型)
何か他の言い方が あるでしょう
(憶測型)
本当はそんな言葉遣いを したくないんじゃない?
(転換型)
あらまあ!お母さんの事 そんなに好き?
(一刀両断型)
テメェーこそ、 いい加減にしろ!


●どちらが子供で、どちらが大人?
怒鳴ったり怒ったりして
物事が解決したことがあるだろうか?

「出て行け!」は禁句
戻ってこなくて本当に困るのはだあれ?

ヒント
待ったなしの場合は
外部の手を借り、
親子共々怪我は最小限に、未然に防ごう!

お母さんの気持ちのゆとりこそ、
明るい前向きの解決策と言えるでしょう!