<メッセージ>

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お母さん、ゆとりを持って!

子育てに行き詰まったら、とにかく外に出て行くことをお勧めします。
一日中家の中でずっと考えていても何も解決できません。
外に出て、同じ年ごろの同じ立場のお母さんたちと話を交わすだけでも
かなり違います。
また、草花や自然を眺めたり、動物を飼うのも良いでしょう。

お母さんのゆとり、安定感が子育てには何より大切です。
これは時間的なゆとりではなく、気持ちのゆとりです。
ゆとりはゆとりを生みます。
例えば、幼児期の場合であれば、子供と一緒の外に出て、
五分でもいいからちょっと手足を止めて、
道端に咲く一本の花や夕焼けを見て「きれいね」って語りかける。
このゆとりが、優しいゆとりのある子を育てるもとになるわけです。

反抗期においても同じ事でしょう。
私は良く「反抗期は大波小波のサーフィン」
とお話するのですが、親子で「さあ次はどんな波が来るかな」
とむしろ楽しみに待ち受ける。
行手社会のタタキ台、しっかりと受け止めさえすれば、
すべて肥やしになります。
それくらいの気持ちのゆとりを持ちたいですね。

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子供の一生のうちの貴重な時期

子供にとって反抗期は人生のプロセス、自立するためのステップです。
それまでは親を人生のモデルにしてきたわけですが、
反抗期になると、親を軽蔑したりして、
親を乗り越えよう乗り越えようとする時期です。
いずれ社会に立つ上でのタタキ台であり、
甘え・依存からの決別の時であり、なくてはならない時期なのです。
また、自分で自分をどうすればいいのか分からない、
ある意味つらい時期とも言えるでしょう。

ですから、親子で喜怒哀楽を思う存分分かち合い、
別れの瞬間を確かめ合えばいいと思います。

子供に残せるものは、大学教育でも何でもありません。
ともに交わす会話、言葉であり、
それらすべてが親から子へのメッセージであり、
親から子への遺言なのです。
怖がらずに、恐れずに、逃げずに、反抗したいだけ、
させるだけさせましょう。
スッ!と自立します。
過ぎてみれば寂しすぎるほど・・・。